お知らせ
2023 / 09 / 15 15:30
一番良い被せものの素材
こんにちは!
川口駅西口の歯科・歯医者さん、リプレかしま歯科クリニックです。
よく被せものに一番良い素材は何ですか?と患者さんに聞かれることがあります。
そんなとき、一番良い素材はご自身の歯(エナメル質)とお答えします。
昨今のセラミックスは強度、研磨性、審美性(硬さや汚れづらさ、見た目の良さ)はとても良く、中には天然の歯を見分けがつかないこともあります。これは偏に歯科技術の進歩と歯科技工士(被せものを作る方)の方の技術のなすものに他ありません。
しかし、それでも天然の歯に勝るものはないと考えております。これは天然の歯のもつ結晶構造や強度(歯の構造や歯の硬さ)、象牙質の加水性による神経保護作用(歯の中の象牙質な中に、傷ついた神経を癒す細胞があること)、耐菌性(虫歯になりづらさ)などが挙げられます。
簡単に述べると、セラミックスは陶器であるため、厚みがないと割れてしまう弱点があります。そのため、被せものの厚みを出すために通常より歯を多く削る必要があります。
歯を削る量が多いとそれだけ歯の神経との距離が近くなってしまいます。被せものと歯はセメントでくっつきますが、接着不良(被せものを被せるときに唾液が入ってしまう等)が起こると被せものと歯の間に隙間ができてしまいます。
その隙間から冷たいものなどの刺激が加わると、歯がしみたり噛んだときに痛みが生じます。
そのため、ご自身の歯を残すこと、歯を削らないことこそが最良の被せものの治療であると考えています。
少し難しいお話になってしまいましたが、被せもの治療に対する当院の考え方をお知らせしました。
分からないことや気になることがありましたら、遠慮せずご相談ください。